研究に関する覚書を公開しながら残すことにした．
動機は様々あるのだけれど，ひとことでまとめると，自分の物忘れを減らすようにするためだ．
自分の研究の関心は視覚科学にはじまり，その分野で学位を取得した．
その後に企業へ勤めて，コンピュータ・グラフィックスやコンピュータ・ビジョンの専門家と研究することで，私の研究関心はさらに広がった．
その後も，動物の神経生理学や機械学習など多様な専門に触れる機会を経て，幸いなことにこれまでいろんな専門を持つ研究者と一緒に仕事をさせていただいている．
今では，自分で何か研究アイディアを考える際には，複数の研究分野の知見が混ざったものを考えるのが通常だ．
そうした自分の研究関心のせいもあってか，最近は何かまとまった話をするときに，ひとつひとつの情報を記憶の中から見つけるのが難しくなっている．
きっと加齢による物忘れによるところも多いのだろう．
そんなときに，私が知っているはずの情報が雑多にでも積みあがっている覚書の図書館のようなものがあると，大変助かるということに最近気づいた．
そして，こうした覚書は，私と関心の近しい人々にとっても有用かもしれないから公開しておこう，というのが動機である．
現在の私がすでに覚えていない私が知っていたはずの情報を書いて置く場所．それがPiled stonesだ．